〜霧ヶ峰の魅力を次の世代まで〜特定非営利活動法人 霧ヶ峰基金

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3.すべては霧に包まれる
 霧ヶ峰では、平均すると1年に200日以上も霧が発生します。車山山頂の記録では年間298日の霧を観測した年もありました。
  なぜ、そんなにも多くの霧が発生するのでしょうか?
 それは、“風“に起因します。年間をとおして塩尻峠から吹き下ろす偏西風は、諏訪の平地を通過した後、霧ヶ峰に向かって斜面を吹き上がっていきます。諏訪の平地の標高は諏訪湖周辺で約760m、霧ヶ峰の標高は強清水周辺で約1,700m、その差は約940mとなります。標高が100m上がると気温は0.6℃下がるので、風によって諏訪の平地から霧ヶ峰に運ばれた大気は、霧ヶ峰で約6℃近く冷やされることになります。気温が下がると大気中の飽和水蒸気量が下がるため、余分な水蒸気が凝結して霧となるのです。霧ヶ峰に霧が発生している時に、諏訪の平地へ下ると、途中の角間新田集落(標高1,000m付近)から霧が消えることが多く、諏訪の平地から霧ヶ峰を見上げると、雲がかかっているように見えます。
 実際は、1日中霧に包まれているという事はほとんどありません。そのため、徐々に霧に包まれていく幻想的な瞬間や、霧の切れ間に突然広がる色彩に心奪われた人々も多いことでしょう。
 “霧ヶ峰”という名前が、この霧の発生に由来しているのかについては定かではありませんが、この霧が霧ヶ峰に生きる動植物たち、そして霧ヶ峰から流れ出る水を水源のひとつとしている諏訪の人々にとって生命の根源であることは間違いありません。
霧の中へ 霧の草原
参考文献 ※「体験学習ガイドマップ 霧ヶ峰−自然・歴史・民族−;伊那谷自然友の会;1994」
2.激しい火山から誕生
4.気候と湿原の意外な関係
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